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ダブルフェイスの偽装警察編が面白い!二重生活に光はない!

香港の大ヒット映画「インファナル・アフェア」をリメイクしたスパイドラマです。スパイとは、何なのか?あまりの悲しさから、少し同情さえも感じてしまう、心に残るドラマです。
話のテンポが良く、あっという間に全話を見終わってしまいますので、要注意!

ダブルフェイス 偽装警察編

しっかりとしたストーリーで息も詰まる展開

ダブルフェイスの偽装警察編はエリート警察官が、やくざのスパイだったという設定でストーリーが進んでいきます。
ストーリー展開がポンポンと進んで、あっという間に全話を見てしまうくらいに面白いです。
スリリングな状況を上手く生かして、ぎりぎりの状況を綱渡りで渡っている男たちの葛藤を上手く描いています。
特にエリート警察官役の香川照之さんは子供のころからの葛藤を上手に演技しています。抜け出せないなら組長を殺すという選択に至る過程も、かなり見ごたえがありました。
結局、自由を手に入れることはできないのですが、その時の笑い方は絶望を上手く視聴者に伝えるほど不気味です。
二重生活を抜け出すために努力しても、光はだんだんと遠ざかっていく絶望感は何とも言えません。見ていて明るくなるドラマではないですが、心に残るドラマです。

スパイの行き着く先

ダブルフェイスでは対立する組織に、お互いがスパイを抱えるという構図が出来上がっています。スパイものが好きな人にはおすすめなドラマです。
スパイは二重生活を強いられるため精神的苦痛と二重人格が必要です。おすすめのポイントはスパイの本当の姿がリアルに描かれているところです。
スパイとは苦難に満ちた役回りでありながら、行き着く先には栄光が待っていることが少ないと伝えています。
ドラマでは二人のスパイは結局スパイを最後まで続けるしかない状況に陥ります。
片方は上司を殺され、片方は自分で親分を殺して、それでもスパイを続けることになります。
状況的にスパイから抜け出せなくなってしまうのです。
スパイが命の危険を晒していることを考えると、見返りが少ないのではないかと考えてしまいます。
送り込んだ張本人を殺してもスパイはやめられないというメッセージを、このドラマから感じることができました。

ダブルフェイスの潜入捜査編は正義と不安のはざまで揺れ動くさまが面白い!

闇組織の潜入捜査官である西島秀俊が演じる主人公と、闇組織機のスパイである香川照之が演じるエリート警察官がスパイならではの人間的な部分と正義の葛藤を描いた作品です。
ダブルフェイスの潜入捜査編では、潜入捜査のために警察官がやくざの中に潜り込むという設定です。スパイですから正体がばれるわけにはいきません。
そこで面白かったのは精神科医に通うという点です。
スパイが精神科医に通うというのは不自然ではないように見えますが、かなり無謀な行為です。
精神科医から情報が洩れるかもしれないので、命がけのセラピーになりかねません。
そんな事情があったとしても通いたいほど追い詰められていたと考えれば納得できます。
セラピストと心を通わせることで、人間として生きていけるというのは面白い展開です。
正義のためにスパイになったはずなのに、人間として生きていくためにセラピーに通ってしまいます。
正義だけでは精神的を強く保つことができないということなのでしょう。セラピストとの会話が寂しく、心を打つ場面になっています。

潜入捜査官の不安と人間的な部分のはざまで

不安を押し殺しながら捜査を続ける潜入捜査官ですが、正義は必ずしも勝つわけではありません。
警察に潜り込んだ内通者によって、上司を殺されるというピンチを迎えます。
上司がいなくなれば警察に戻ることもできないし、誰も自分が警察官だとは分からなくなってしまうのでした。その苦悩は想像してみると、苦痛しかありません。
命を張って潜入したのに、ほめてくれる人は誰もいなくなったということになるからです。
一方で、やくざの弟分が死んだときには本気で悲しみが沸いてきます。
偽装とはいえ慕ってくれた弟分の死は人間として辛いものがあるのでしょう。この葛藤がダブルフェイスの一番の見どころです。
人間的な部分と正義の葛藤、スパイだとこれが強烈に浮き彫りになります。
このドラマはスパイ好きやスリリングなドラマ好きの人におすすめのドラマになってます。

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