ムズキュン感満載のドラマ

エンディングソングの「恋ダンス」はドラマとともに大ヒットし、誰でも聞いたことはあるのではないでしょうか？
星野源さんが演じる、自称「プロの独身」である津崎平匡と、新垣結衣さんが演じる、妄想癖があり若干暴走気味な、通称「小賢しい女」の森山みくりが偽装結婚するという新感覚社会派ラブコメディーです。

逃げるは恥だが役に立つ【TBSオンデマンド】

妄想癖のあるみくりちゃんと，平匡さんの掛け合いが絶妙

逃げるは恥だが役に立つは2016年の秋に放送されたドラマで、エンディングの「恋ダンス」と共に大ヒットしました。
星野源さんが演じる、自称「プロの独身」である津崎平匡と、新垣結衣さんが演じる、妄想癖があり若干暴走気味な、通称「小賢しい女」の森山みくりのちょっとズレた感じの掛け合いが絶妙でした。
二人は雇用主と従業員として、契約結婚という一種の偽装結婚をしていますが、あまりに新婚の雰囲気がなく周囲から関係を怪しまれます。
それを解消し、新婚感を醸し出すために考えだしたのが「ハグの日」です。
傍から見ていると滑稽ですが、当の本人達が大マジメなのが面白く、お互い照れているのが初々しくて、学生の頃の恋愛を思い出させてくれました。
この「ハグの日」を設定した辺りから「雇用主と従業員」の関係であったはずの2人に微妙な変化が生じ、お互いをどう思っているのか気にするシーンが増え、ムズキュン感が強まり、物語に惹きつけられてしまいました。

ムズキュンや小ネタだけじゃなく、ストーリーもしっかりして見応えがある。

逃げるは恥だが役に立つの特徴の一つに、小ネタの多さが挙げられます。
多くはみくりちゃんの妄想シーンですが、頭の中で情熱大陸の出演者になりきってみたり、平匡さんの好きなところを歌番組のザ・ベストテンのランキングボードで表現したりと、1話の中にいくつものパロディーやオマージュが含まれていて、かつ、どれも元ネタが分かり易いので見ていて楽しいです。
また、小ネタだけでなく、肝心のストーリーもしっかりしています。
物語の中盤までは、女性に対して自信が持てない平匡さんの心を、みくりちゃんが解きほぐしていく感じですが、最終話では逆に平匡さんが、みくりちゃんをトラウマ（元カレに小賢しいと言われたこと）から解放し、大団円を迎えます。
主人公の2人以外にも多くの登場人物が悩みを抱えていますが、最終話では一気に全部解消され、それぞれの登場人物の心の成長が丁寧に描かれていて、見応え充分です。
面白い要素がふんだんに詰め込まれているので、恋愛のムズキュンを感じたい人、パロディーやオマージュが好きな人、心の成長などテーマ性の強いドラマが観たい人など、多くの人にオススメできる、間口の広いドラマだと思います。

逃げるは恥だが役に立つ【TBSオンデマンド】
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